やっぱりクラシックが1番いいですね
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debut辻井伸行
エイベックス・マーケティング
発売日 2007-10-24
鮮烈なデビュー・アルバム 2009-11-14
ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールにおいて優勝したわけですから、技術的な面も含めて、お墨付きをえている演奏です。
ディスク:1はいずれも有名な曲ですし、技術的にも難しい曲ですから、デビュー・アルバムの選曲としては、辻井伸行の自信のあらわれでしょう。
ダイナミック・レンジを要するショパン「スケルツォ第2番」「英雄ポロネーズ」を堂々とした見事な表現力で弾き切っています。粒立ちの良い音です。へダルの使い方も上手く、右手と左手の旋律線もくっきりと浮かび上がり、色彩感のあるメリハリの付いた演奏でした。ケレン味を感じさせないストレートな演奏で、直球勝負といった風情が感じられます。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、表現が真っ当で悪くはないのですが、美しさの中にも悲しみを感じさせるような陰影がでれば、もっとリスナーを感動させると思います。より官能的に、より深遠さを増せば、と感じました。音は美しく、ピアノ(弱音)での表現もしっかりと出来ていました。
ラヴェルの「水の戯れ」のように、煌びやかさとか色彩感の強い曲の方が印象に残りました。難曲ですが、和声の捉え方、曲のポイント、いずれも的確です。お手本のようなラヴェルでした。流石に見事な演奏です。それはリストにも感じたことですが。
10代でこれだけのテクニックと表現力を身につけているわけです。コンクールの優勝歴は努力のたまものでしょうが、素晴らしい才能の発露だと感じました。
ディスク:2は、辻井伸行の豊かな感受性に裏打ちされた曲群でした。対象を美しく捉え、明るく温かい作風でまとめています。調性もはっきりとしていますし、覚えやすい抒情的なメロディと和声ですから、リスナーに安心と安らぎを与えるような曲群でした。
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